デュラックの『テンペスト』の挿絵2012-01-30 Mon 01:43 ![]() ![]() 今回はシェイクスピアテンペスト (シェイクスピア) - Wikipedia エドマンド・デュラック - Wikipedia これに出てくるエリアル、エアリアル、エーリアルは空気の妖精で、海の精ニンフやハーピーと色々変身する。人魚や空気、風というのは有翼人について見ているとよく出てくる要素だ。 |
天狗の本2011-12-25 Sun 00:00 古本屋で『圖聚天狗列伝 西日本編/東日本編』 同じ著者知切光歳 知切光歳 『天狗考 上巻』 『天狗の研究』 『圖聚 天狗列伝 西日本編』 『圖聚 天狗列伝 東日本編』 |
キバガ2011-12-12 Mon 18:18 アフリカには何かないものか探していた。『飛行の古代史』 ウガンダのいにしえの王、ナキヴィンギ王の英雄たちの一人に空を飛ぶ能力を持った戦士キバガがいた。ワンニョロ族との戦いのとき、王は敵の居場所を確認するためにキバガを空に遣わした。キバガに発見された敵は地上から攻められ、上空からも大きな岩を浴びせられ、大勢なぎ倒された。 キバガはワンニョロの捕虜の中の美女を見初めた。ナキヴィンギ王はキバガに恩義を感じていたので、その女を妻として与えたが、ただし彼の力の秘密を彼女に知られないようにしないと彼女はお前を裏切るだろうと忠告した。 結婚後も妻はキバガの力について何も知らなかったが、彼が突如消えたり現れたりするのを不審に思い、見張ることにし、キバガの飛行を目撃した。 彼女は、ワンニョロ族の者たちがナキヴィンギの槍攻めよりも空からのなんらかの攻撃で殺された者が多かったのを思い出し、ワンニョロ族にキバガのことを伝えた。ワンニョロ族は復讐するため、あらゆる小高い丘の頂に弓の射手を待ち伏せさせ、空を見張ってキバガの翼の羽ばたきに耳を澄まし、何か見えようが見えまいが音のする方角に向かって弓を射るようにと指示を出した。これにより、ある日ナキヴィンギが戦に出征したとき、キバガは一矢を受けて傷つき、死んでしまった。 世界教養全集23 参考文献 『飛行の古代史』 世界教養全集23 |
天狗2011-08-18 Thu 21:00 ![]() 上:眸山 藥王院のHPより 下:古典籍総合データベース [敵討【クラマ】天狗]より 今まで天狗について書いていないのは、別に興味がないとか気づいていないわけではなく、謎が多くてうまくまとまらないからだ。図像も少ない。鼻の長い大天狗は猿田彦に、クチバシのある烏天狗は迦楼羅天に似ている。 ウィキの記述だけでもかなり長い。 天狗 こんなのはありました。 「Tengu?」 |
モンスの天使2011-07-21 Thu 00:40 第一次大戦中の1914年8月、ベルギーのモンスで、英仏連合軍がドイツ(プロシア)軍と激しい戦闘を行っていた。連合軍は装備も兵力も圧倒的に有利なプロシア軍に包囲されたが、天使が現れて、脱出、撤退できたという。ドイツ兵の中にも天使を目撃したものがいて、作り話や幻覚ではないことは明らかと、『決定版 天使と悪魔図鑑』挿絵がかっこいいので調べてみると、『怪奇クラブ 』 ウィキより引用 第一次世界大戦中、イギリスの守護聖人である聖ジョージがベルギーの戦場に現れてイギリス兵を助けるという作品「弓兵」(The Bowman)を、1914年9月29日『イヴニング・ニューズ』に発表すると、戦場におもむくイギリス兵士や一般の人々がこれを本当の話だと思い込み、実際に弓兵を見たという噂まで飛び交った。マッケンは作り話であることを表明したが、噂はますます広まるばかりとなった。後に「弓兵」が収められた短篇集は、マッケンの生涯で唯一のベストセラーとなった。(引用終わり) 神智学協会の会合での発言が発端で「事実」として流布されたとか、フランス人はジャンヌ・ダルクの天使だと主張したとか、小説が発表される前から事件の噂はあったとか、よく分からない。20世紀の話でこのありさまなのだから、長い歴史の中では色々な物事が錯綜していることだろう。 |
カイロス2011-06-21 Tue 21:29 ![]() ![]() カイロスはギリシア語の<機会>が神格化した男性神。前髪は長いが後頭部が禿げた特徴のある髪型で、「チャンスの神は前髪しかない」という格言は「好機はすぐに捉えなければ後から捉えることは出来ない」という意味らしい。<時>の意味もある。クロノスも<時>だが、クロノスが過去から未来へと一定速度・一定方向で機械的に流れる時間であるのに対し、カイロスは速度が変わったり繰り返したり逆流したり止まったりする、人間の内的な時間だそうだ。左の画像は分かりずらいが球体に翼が生えている。 <機会>という要素と球体はフォルテュナを連想させるが、性別が違う。フォルテュナの絵の背景には船や海が描かれている場合があり、風が関係ある。その要素はカイロスにもありそうだ。 右の画像、足首に翼が付いているのはヘルメスを連想させる。ヘルメスとフォルテュナは関係あるのだが、それはまたの機会にしよう。 |
ラヴェンナの怪物2011-06-19 Sun 16:11 ![]() ラヴェンナの怪物には2パターンある。イタリアのラヴェンナで1512年3月に誕生したという。その一か月後、フランス軍がラヴェンナに侵攻し、大略奪が行われた。この原因が怪物像に転嫁されたらしい。 フランス人による寓意的解釈 角-虚栄、誇り、野心 翼-精神の軽さと気まぐれ、移り気 腕の欠如-善行の不足 猛禽類の足-強欲さ、貪欲さ 膝頭の目-意識が世俗的な事象にしか向いていない、過剰な愛 両性具有-ソドムの民の罪=男色 Yの刻印-瀆聖 十字-救済 勝者の側からの解釈だ。ただの戦争、略奪を「怪物を退治しに行った」ということにしたということか。ありそうなことだ。 参考文献 『図説 ヨーロッパ怪物文化誌事典』 (倉持不三也 |
ズルヴァン22011-06-17 Fri 02:46 ゾロアスター教ズルヴァーン派を継承するミトラ教神学は、神々の頂点、万物の根源に永遠時間神(ズルヴァーン・アルカナ)を置いていた。アイオン(あるいはサエクルム)、クロノス(あるいはサトゥルヌス)などとも呼ばれたが、名前、性別、情念を持たないと考えられていて、呼び名は便宜的、偶発的なものだった。シンボルの多さ/性格の不確定性 錫杖と雷(いかづち)/至高神 鍵/扉を開く天の主人 ライオンの口/むさぼり喰う時間神の破壊力 翼/行動の迅速さ 蛇/太陽の進路 参考文献:『ミトラの密儀』 西方では(ミトラス教徒を含めて)ズルヴァンとは呼ばれず、ギリシア語でクロノスとされた。ギリシア語の時間(Chronos)はクロノス神(Kronos)に通づるからである。古代ローマ世界では、クロノスに相当するのはサトゥルヌスであった。このサトゥルヌスについての論文を残した古代のある学者は、この神は「時として超低温のため蛇の姿で、また時として炎熱のために大きく口を開いた獅子の姿で表される」と記している。 獅子は疑いもなく火を象徴している。ミトラス教の「獅子」位の信者のシンボルの一つは燃料用受け皿であった。 参考文献:『ローマ帝国の神々―光はオリエントより 』 アルカナと云えば思い出すのはタロットだが、アルカナとはラテン語で秘密、神秘、秘儀という意味らしい。ライオンとか火とか、何か錬金術を連想させる。 過去の記事 ズルヴァン |
牛を殺すニケ2011-06-09 Thu 23:59 |
ミトラ2011-06-08 Wed 01:12 ペルシア人の祖先とインド人の祖先がまだひとつだった遠い昔からミトラ信仰はあった。ミトラ教はゾロアスター教(マズダー教)の一流派で、古代ローマ帝国で流行し、キリスト教と覇を争ったが、負けた。過去の記事『ズルヴァン』、『世界卵から生まれるパネス』と関係あるので『ミトラの密儀』 まずは松岡正剛 『ミトラス教』 『ゾロアスター教』 詳しいサイト 神話学 ミトラ神話の基本(新版)――ミトラ神話の神々ほか―― 上の画像はシドン出土の浮彫(ルーヴル美術館蔵)の、犬、蛇、蠍、烏を従えた牛を殺すミトラ。上方には太陽神と月神、四隅には四季(風)の神の姿があり、周囲を黄道十二宮が取り巻く。 見ての通り、ミトラは有翼人ではない。だが、持っている要素に有翼人を連想させるものが多々ある。下記の項目は『ミトラの密儀』 *ミトラは天の光の精霊である(アヴェスター:ゾロアスター教の根本教典) 光と云えば、堕天使ルシファーの名は「暁の輝ける子」という意味だ。 *ミトラは真実と忠誠の神、誓約の際に祈願され、契約を保証し、誓いに背いた者を罰する神となった(アヴェスター) 懲罰と云えばネメシスを連想させる。 *ミトラは戦士たちの保護者として、<勝利>の神の相棒となった(アヴェスター) 勝利と云えばウィクトリアを連想させる。 *ミトラはアフラマズダー(善神)とアフリマン(悪神)の中間を占め、別の説では中間を占めているのは風/気 四つの風は西風ゼピュロス、南風ノトス、東風エウロス、北風ボレアス。ボレアスについては過去の記事に書いたことがある。有翼人として描かれている。他の風についても今後調べる。 *共和制時代からローマではさまざまな名前の下に「ローマ人」の好運が崇拝されていて、この古い民族信仰は早くからオリエントの信仰に染まった。それぞれの都市も神格化された<運命>を崇拝した。 好運、運命と云えばフォルテュナを連想させる。 *ミトラ教で崇拝される、<時>の体現者クロノス 過去の記事『ズルヴァン』、『世界卵から生まれるパネス』参照。両方有翼人だ。足が偶蹄というのは、頭と足がヤギで黒い翼のあるサタンの図像を連想させる。上記のルシファーといい、ミトラ教はキリスト教と争って負けたことと関係あるのだろうか? 神話を題材にした絵でクロノスは時の翁、有翼の老人として描かれる場合がある。 *ギリシアの神統記と同じ、ミトラ教の伝承はゼウスが世界の統治において初期の時代の王クロノスを継承したと告げていた。浮彫が示すところでは、このマズダー教のサトゥルヌスは自分の息子にその至高の権力のしるしである雷を手渡している。 クロノス、サトゥルヌスと関係あるメランコリアの絵に有翼人が色々ある。(デューラー「メレンコリア機、クラナッハ「メランコリア」、「考える人」のポーズ) 謎が多くて手強い。これからも調査を続ける。 |
かくれキリシタンの受胎告知2011-06-03 Fri 21:24 ![]() 『かくれキリシタンの聖画』 上に描かれているのは天主デウス。マリアの胸元に幼子が描いてあるのは、描き加えられたか受胎を象徴的に表したものと『かくれキリシタンの聖画』 西洋絵画の受胎告知の天使は中性的だが、この大天使ガブリエルは男らしい。西洋絵画ではマリアは驚いていたり手を合わせている絵が多く、腹に手を添えているというのは見かけない。探せばあるかもしれないが、ざっと見たところなかった。 |
メリュジーヌの本2011-02-17 Thu 22:18 高値が付いていた『メリュジーヌ物語』 『西洋中世奇譚集成 妖精メリュジーヌ物語』 韻文訳。15世紀のフランス語写本からの挿絵多数が載っている。論考「母と開拓者としてのメリュジーヌ」付き。 『妖精メリュジーヌ伝説』 散文訳。リュジニャン家の紋章、出典不明だが素朴な版画風の挿絵が多数載っている。 『メリュジーヌ 蛇女=両性具有の神話』 メリュジーヌだけではなく、色々な類話についても書いてある。訳者による「日本の蛇龍神話との比較」付き。 |
ジョワノエ2010-12-25 Sat 00:48 |
海の中の天使2010-10-19 Tue 01:49 イギリスの画家、Edward A. Fellowes Prynne (1854-1921) についてはあまり情報がなく、マイナーなようだ。特別うまいとか強烈に個性的ということないかもしれないが、左の海の中の天使は面白いと思った。五枚ある「Benedicite」(1899)の中の絵だ。あまりいい画像がなかったのだが、こちらで見られる。 http://www.1st-art-gallery.com/Edward-A.-Fellowes-Prynne/Edward-A.-Fellowes-Prynne-oil-paintings.html |
おとぎ話に隠された古代史の謎2010-10-08 Fri 22:17 『おとぎ話に隠された古代史の謎』 具体的なことは追々見ていくとして、日本の神話にも鳥、蛇、見るなのタブー、子を喰う、豊穣、海、水、太陽神などのキーワードが出てきて、世界のほかの地域との共通点が見られる。 かっこいい言葉があったので引用する。 ヤマトタケルの話が神話じみているからといって、歴史とはまったく関係のない話と切りすてることはできない。神話の裏側に、微塵でも真実が隠されているならば、それをすくい取る努力を怠ってはならないのである。 |





















